ヤリスクロスのエンジンオイルとオイルフィルターを、自宅でDIY交換しました。
今回使用したのは、ツールズアイランド製のカースロープです。
わが家のヤリスクロスにはモデリスタのエアロパーツを装着しており、車体前方から手持ちのフロアジャッキを入れようとしても、フロントエアロとの隙間が足りませんでした。
無理にジャッキを差し込むと、フロントスポイラーの下面を擦ったり、エアロパーツを破損させたりする可能性があります。
そこで、カースロープに前輪を乗せて車体前方の高さを確保し、その状態でエンジンオイルとオイルフィルターを交換しました。


実際に使ってみると、ジャッキアップを行わなくても必要な作業空間を確保できました。
この記事では、モデリスタエアロを装着したヤリスクロスで、ツールズアイランド製カースロープを使ってオイル交換した手順と、実際に感じたメリットや注意点を紹介します。
今回作業した車両
- 車種:トヨタ ヤリスクロス
- 車両型式:MXPB10
- エンジン:1.5Lガソリン
- 駆動方式:FF
- 外装:モデリスタエアロ装着
- 作業内容:エンジンオイル、オイルフィルター、ドレンパッキンの交換
- 使用したもの:ツールズアイランド製カースロープ
年式、型式、ガソリン車・ハイブリッド車の違いによって、使用するオイルや交換量、部品の適合は異なります。作業前に必ず自分の車両の取扱説明書や整備情報を確認してください。
モデリスタ装着車はフロアジャッキがそのまま入らなかった
ヤリスクロスは一般的なセダンやコンパクトカーより最低地上高があり、エアロ仕様でなければジャッキアップせずにオイル交換可能という情報もあります。
しかし、我が家のヤリスクロスは一目惚れしたモデリスタエアロ仕様のため、最低地上高がノーマルより25mmほど下がっています。
コストコで購入したアルカン3tジャッキ(HJ3000JP)はジャッキアップポイントに届くもののジャッキアップ操作時にハンドルがフロントバンパーに接触してしまいます。
低床タイプのフロアジャッキを用意する方法もありますが、オイル交換だけのために新しいジャッキを購入するのは費用も保管場所も必要です。
そこで、口コミの良かったツールズアイランド製カースロープを購入し、前輪を乗せて車体前方を持ち上げることにしました。
カースロープに乗せることで、フロントエアロと地面との間隔が広がり、ドレンボルトやオイルフィルター周辺の作業スペースも確保できます。


DIYオイル交換に使用した道具と消耗品
今回の作業で使用した主な道具と消耗品です。
| 道具・消耗品 | 用途 |
|---|---|
| ツールズアイランド製カースロープ | 前輪を乗せて車体前方の作業空間を確保する |
| エンジンオイル | 車両指定に適合する粘度・規格を使用する |
| オイルフィルター | 車種・型式・年式から適合品を選ぶ |
| ドレンパッキン | ドレンボルトを外した際に新品へ交換する |
| メガネレンチまたはソケットレンチ | ドレンボルトの取り外しに使用する |
| オイルフィルターレンチ | オイルフィルターを取り外す |
| トルクレンチ | ドレンボルトなどを指定トルクで締め付ける |
| オイルジョッキ | 新しいエンジンオイルを注入する |
| 廃油受け・オイル処理箱 | 抜いたエンジンオイルを回収する |
| 輪止め | 作業中に車両が後退するのを防ぐ |
| 手袋 | オイル汚れややけどを防ぐ |
| ウエス・ペーパータオル | オイルの拭き取りや清掃に使用する |
| パーツクリーナー | ドレンボルトやフィルター周辺を清掃する |
| 段ボール・養生シート | 地面へのオイル付着を防ぐ |
カースロープやトルクレンチなどは初期費用がかかりますが、一度そろえれば繰り返し使用できます。
エンジンオイル、オイルフィルター、ドレンパッキン、廃油処理用品は、交換のたびに必要になる消耗品です。
MXPB10ヤリスクロスのエンジンオイルと交換量
今回作業したMXPB10は、1.5Lガソリンエンジン(M15A-FKS)を搭載したFF車です。
オイルフィルターを同時交換する場合のエンジンオイル量は、約3.3Lが目安です。
| 項目 | 交換量の目安 |
|---|---|
| エンジンオイルのみ交換 | 約3.1L |
| オイルフィルター同時交換 | 約3.3L |
推奨されるオイル粘度は0W-16ですが、年式や車両仕様によって異なる可能性があります。
参考までに以下が取扱説明書に記載のエンジンオイルですが、必ずご自身の車両の取扱説明書をご確認ください。
| 推奨 | トヨタ純正モーターオイル SP 0W-16 — API SP/RC, ILSAC GF-6B SAE 0W-16 |
| 適合 | トヨタ純正モーターオイル SP 0W-20 — API SP/RC, ILSAC GF-6A, SAE 0W-20 トヨタ純正モーターオイル SP 5W-30 — API SP/RC, ILSAC GF-6A, SAE 5W-30 |
我が家ではペール缶で他の車とも共有できる0W-20を購入していますので、それを使っています。
オイル量も目安であり、一度にすべて入れるのではなく、少なめに注入してからレベルゲージで調整します。
オイルを多く入れすぎると、エンジン内部の抵抗増加や不具合につながる可能性があります。
カースロープを使用する前の安全確認
車の下へ入る作業では、安全対策が最優先です。
カースロープは、傾斜のない硬く平坦な場所で使用します。
砂利、土、傾斜地、段差のある場所では、スロープがずれたり傾いたりする可能性があります。
夏場のアスファルトも、気温によっては柔らかくなり、スロープが沈むことがあります。
私の車両では問題なく乗せられましたが、駐車場の傾斜、タイヤサイズ、車高、エアロパーツの種類によって条件は異なりますので、必ず事前にご自身でご確認ください。
ヤリスクロスをカースロープに乗せる手順
左右の前輪の前にカースロープを置き、タイヤの中心とスロープの中心を合わせます。
車を乗せる際は、アクセルを強く踏まず、クリープを利用する感覚でゆっくり前進させます。
途中でスロープがずれたり、車両が左右どちらかへ寄ったりした場合は、そのまま進まず、一度降りて設置し直します。
スロープの停止位置まで乗せたら、次の順番で車両を固定しました。
- シフトを「P」に入れる
- パーキングブレーキを確実にかける
- エンジンを停止する
- 左右の後輪に輪止めを設置する
- 前輪がスロープの停止位置に乗っていることを確認する
- 左右のスロープにずれや傾きがないことを確認する
- 車体が安定していることを確認する
少しでもスロープや車体に不安定な状態が見られる場合は、車の下へ入ってはいけません。
また、カースロープはタイヤを接地させたまま車体を上げる道具です。
タイヤ交換やブレーキパッド交換など、タイヤを外す作業には使用できません。
古いエンジンオイルを抜く
エンジン下部にあるドレンボルトの位置を確認し、廃油受けやオイル処理箱を設置します。
走行直後のエンジンオイルやマフラーは非常に高温です。
オイルが温かい方が抜けやすくなりますが、熱い状態で作業するとやけどの危険があります。
まず、オイルフィラーキャップを緩めます。
これが緩まないとオイルを注入できなくなるのと、オイルが抜けやすくなります。
ドレンボルトは最初にメガネレンチやソケットレンチで緩め、その後は手で慎重に回します。
ボルトが外れる瞬間にはオイルが勢いよく流れ出ます。
廃油受けをドレンボルトの真下に置くだけでは、流れ始めのオイルが外へ飛び出すことがあります。オイルが流れる方向を予測し、廃油受けを置きましょう。
ドレンパッキンを新品へ交換する
古いエンジンオイルが抜けたら、ドレンボルトをウエスやパーツクリーナーで清掃します。
ドレンボルトに取り付けられているパッキンは、新品へ交換しました。
参考:ドレンパッキンはM12でPIAAのDP12(純正品番 90430-12028 相当)を使用しました。
価格も高くないため、オイル交換のたびに新品へ交換した方が確実です。
最初は手で締め込んでから、トルクレンチを使って車両の指定トルクで締め付けます。
参考ドレンボルト締め付けトルク:40 N・m
締め付け不足はオイル漏れの原因になりますが、強く締めすぎるとオイルパンを傷める可能性があります。
感覚だけに頼らず、トルクレンチを使って管理することをおすすめします。
オイルフィルターを交換する
今回はエンジンオイルと同時に、オイルフィルターも交換しました。
オイルフィルターを外すと、フィルター内部に残っているオイルが流れ出ます。
廃油受けをフィルターの下へ移動し、周囲にウエスを準備してから作業します。
フィルターレンチを使って古いフィルターを緩め、その後は手で慎重に取り外します。
フィルターを取り外したら、エンジン側の取り付け面を確認します。
古いフィルターのゴムパッキンがエンジン側に残っていないことが重要です。
古いパッキンが残ったまま新しいフィルターを取り付けると、パッキンが二重になり、エンジン始動後にオイルが漏れる危険があります。
新しいフィルターを取り付ける前に、ゴムパッキンへ新しいエンジンオイルを薄く塗ります。
フィルターの締め付けはフィルタレンチをはめるとトルクレンチが入らなかったのでオイルフィルターの取扱説明書に記載の3/4回転で締め付けました。
新しいエンジンオイルを注入する
ドレンボルトとオイルフィルターが正しく取り付けられていることを確認したら、エンジン上部のオイルフィラーキャップを外します。
オイルジョッキを使い、新しいエンジンオイルを少しずつ注入します。
MXPB10のフィルター同時交換時の目安は約3.4Lですが、最初から全量を入れず、まずは3L程度を入れてから調整しました。
新しいオイルは透明に近く、レベルゲージに付着した位置が分かりにくいことがあります。
確認する際は、レベルゲージを一度抜いてウエスで拭き取り、奥まで差し込んでから再度抜きます。
ただし、カースロープ上では車体前方が高くなっているため、車体は水平ではありません。
この状態では正確な油量を確認できないため、カースロープ上での確認はおおよその量にとどめます。
エンジン始動後にオイル漏れを確認する
オイルを注入したら、オイルフィラーキャップとレベルゲージが正しく戻っていることを確認します。
その後、エンジンを始動し、5分くらいアイドリングさせます。
ドレンボルトやフィルター周辺は、交換作業中に付着したオイルをパーツクリーナーやウエスで清掃しておきます。
汚れが残ったままだと、新たに漏れたオイルなのか、作業時に付着したオイルなのか判断しにくくなります。
カースロープから降ろしてオイル量を最終確認する
明らかなオイル漏れがないことを確認したら、後輪の輪止めを外し、エンジンを始動してカースロープからゆっくり降ろします。
降りる際も、アクセルを強く踏まず、ブレーキを使いながら慎重に移動します。
車を平坦な場所へ置き、エンジンを停止してから5分程度待ちます。
その後、レベルゲージを使ってオイル量を確認します。
オイル量が下限と上限の間にあり、上限を超えていないことを確認します。
不足している場合は少量ずつ追加し、その都度レベルゲージで確認します。
一度に大量のオイルを追加すると入れすぎる可能性があるため、100mLから200mL程度ずつ調整する方が確実です。
作業後は翌日にもオイル漏れを確認する
オイル交換直後に問題がなくても、ドレンボルトやオイルフィルターの取り付け部分から、時間が経ってからオイルがにじむ可能性があります。
作業当日だけでなく、翌日や数日後にも次の点を確認します。
- 駐車場所の地面にオイルが垂れていないか
- レベルゲージの油量が大きく減っていないか
DIYオイル交換の費用節約だけではないメリット
DIYでオイル交換を行うメリットは、単純に工賃を節約できることだけではありません。
子育て中は、休日でも家族の予定や用事が入りやすく、事前に予約して整備工場へ出向き、作業が終わるまで待つ時間を確保しにくいことがあります。
自宅でオイル交換ができれば、家族の予定や天候を確認しながら、都合のよい時間に作業を始められます。店舗までの往復や待ち時間がないため、休日の空いた時間を有効に使える点は、実際にDIYをして感じた大きなメリットです。
そのほかにも、次のような利点があります。
- 自分の都合に合わせて作業できる
- 使用するエンジンオイルやオイルフィルターを自分で選べる
- 店舗までの移動時間や作業の待ち時間を減らせる
- 交換する部品や作業内容を自分で確認できる
- オイル交換と同時に車体下部の状態も確認できる
もちろん、店舗へ依頼すれば、自分で作業する手間がなく、廃油の処理も任せられます。
それでも私の場合は、費用面以上に、家族の予定に合わせて自宅で作業できる時間の自由度にDIYの魅力を感じています。
ツールズアイランド製カースロープを使った感想
ツールズアイランド製カースロープを使ったことで、モデリスタエアロを装着したヤリスクロスでも、フロアジャッキを使わずにオイル交換の作業空間を確保できました。
手持ちのフロアジャッキがエアロの下へ入らないという問題を解決できた点が、今回最も大きなメリットです。
スロープに乗せるだけなので、油圧ジャッキとジャッキスタンドを使う場合に比べて、準備や片付けも簡単でした。
まとめ:モデリスタ装着車のオイル交換にカースロープが役立った
今回は、ツールズアイランド製カースロープを使用して、モデリスタエアロを装着したヤリスクロスのエンジンオイルとオイルフィルターを交換しました。
モデリスタのフロントエアロが低く、手持ちのフロアジャッキを車体前方から入れられなかったことが、カースロープを使用した理由です。
前輪をカースロープに乗せることで、フロントエアロを傷つけることなく、ドレンボルトやオイルフィルターへアクセスするための空間を確保できました。
実際に使用して感じた主なメリットは次のとおりです。
- フロアジャッキが入らないモデリスタ装着車でも使える
- ジャッキアップを行わずに作業空間を確保できる
- 作業前の準備と片付けを減らせる
- 自宅で都合のよい時間にオイル交換できる
一方で、平坦な地面、後輪の輪止め、耐荷重、スロープの位置、車体の安定確認など、安全対策は欠かせません。
モデリスタエアロとスロープが接触しないかについても、車両ごとに確認する必要があります。
オイルの種類や交換量も、型式や年式によって異なります。
DIYに慣れていない場合や、安全な作業場所を確保できない場合は、無理をせずディーラーや整備工場へ依頼することも重要な選択肢です。
安全に作業できる環境と道具がそろっている場合、ツールズアイランド製カースロープは、モデリスタ装着ヤリスクロスのオイル交換を行ううえで役立つ道具です。
ヤリスクロスのDIYオイル交換に関するFAQ
モデリスタ装着車にはフロアジャッキを使用できませんか?
使用できないとは限りません。
低床タイプのフロアジャッキや、車両に適合するスロープを併用すれば、ジャッキアップできる場合があります。
ただし、私が所有しているフロアジャッキは、モデリスタのフロントエアロとの隙間が足りず、そのままでは車体前方へ入れられませんでした。
モデリスタエアロはカースロープに接触しませんか?
使用するカースロープの角度や高さ、車両の状態によって異なります。
私のヤリスクロスでは問題なく使用できましたが、すべての車両で接触しないとは限りません。
最初は少しずつ前進し、フロントスポイラーとスロープの間隔を目視で確認してください。
カースロープだけで車の下へ入ってもよいですか?
カースロープが車両重量に対応しており、硬く平坦な地面へ正しく設置されていることが前提です。
シフトを「P」に入れ、パーキングブレーキをかけ、左右の後輪へ輪止めを設置します。
スロープや車体にずれ、傾き、浮きがある場合は、絶対に車の下へ入らないでください。
オイル量はカースロープに乗せたまま確認できますか?
正確な確認はできません。
カースロープに乗せると車体前方が高くなり、エンジン内部の油面も傾きます。
最終的なオイル量は、カースロープから降ろして平坦な場所へ置き、エンジン停止後に時間を置いてからレベルゲージで確認します。
※本記事は、モデリスタエアロを装着したMXPB10・1.5Lガソリン・FF車で行った作業をもとにしています。同じヤリスクロスでも、年式、型式、駆動方式、ガソリン車・ハイブリッド車、エアロパーツの種類によって仕様や作業条件が異なります。作業前に必ず車両の取扱説明書、メンテナンスノート、整備情報、使用する工具や部品の説明書を確認してください。安全に作業できない場合は、トヨタ販売店や整備工場へ依頼してください。

