ハンディファン、そのまましまって大丈夫?火災事故の公表と正しい保管・捨て方

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秋の片付け前にハンディファンの保管と捨て方を確認する男女

夏に使ったハンディファン。涼しくなって「来年までしまおう」「壊れたので捨てよう」と思ったら、まず電池の状態と取扱説明書を確認してください。

保管するときは高温・直射日光を避け、充電残量や充電間隔は説明書に従う。捨てるときは一般ごみに混ぜず、自治体やメーカーの回収方法を確認する。膨らみや異臭などがある製品は、使ったり充電したりせず相談するのが先です。

消費者庁は2026年10月9日、充電式・携帯型扇風機の火災事故を公表しました。今回はその発表で分かったことと、片付ける前にできる確認を紹介します。

目次

10月9日に何が公表された?携帯型扇風機の火災は1件

消費者庁の資料には、充電式・携帯型扇風機について次の事故が掲載されています。

項目公表資料で確認できる内容
管理番号A202600736
事故発生日・場所2026年7月28日・東京都
事故の状況車両内で使用中、製品を焼損する火災が発生
報告受理日2026年10月5日
原因製品に起因するのか、他の要因かも含め調査中

出典:消費者庁・2026年10月9日公表資料(PDF、5ページ)

この発表全体では18件の重大製品事故が公表されていますが、ハンディファンの火災が18件あったという意味ではありません。また、10月9日は公表日で、今回の携帯型扇風機の事故が起きた日ではありません。

該当する欄にはメーカーや型番の記載がなく、原因も確定していません。今回の事故を「車内の高温が原因」「電池の不良が原因」と断定することはできません。以下は、この事故の原因を説明するものではなく、消費者庁やNITEが案内している一般的な事故防止のポイントです。

来年までしまう前に、確認したい3つのこと

ハンディファンをしまう前に本体の異常、説明書、保管場所を確認するポイント
異常がある製品は使用・充電を中止し、メーカーなどへ相談してください。

1.膨らみ・変形・異臭がないかを見る

本体が膨らんでいる、ひびや変形がある、焦げたようなにおいがする。こんな状態なら、収納する前に使用・充電を中止してください。以前より異常に熱くなる、充電できない、急に電源が切れるといった変化も相談の目安です。

落としたあとに羽根が回っていても、電池内部まで無事かどうかは見た目だけでは判断できません。NITEは、強い衝撃を与えてしまった場合には使用を中止し、製造・輸入事業者や販売元の修理窓口に相談するよう案内しています。

参考:NITE「携帯用扇風機:損傷したバッテリーが破裂」

2.満充電で放置せず、説明書の保管条件を確認する

「来年すぐ使えるように、100%まで充電しておこう」と考えるかもしれません。ただ、NITEは長期保管ではなるべく満充電を避け、過放電による劣化を防ぐため、充電が必要な頻度を取扱説明書で確認するよう案内しています。

すべての製品に共通する残量や充電間隔は、ここでは指定できません。メーカー名・型番で説明書を探し、「長期間使用しない場合」「保管」の項目を確認しましょう。しまうために電池を空にすることと、廃棄前の放電は分けて考えてください。

3.高温・直射日光・圧迫を避ける

直射日光が当たる窓際や高温になる車内は避けます。重い荷物の下に押し込むなど、本体に強い圧力がかかる置き方も避けてください。水濡れや湿気への注意も必要です。

充電する場合は、指定された充電器を使い、目が届く場所で行います。就寝中や外出中に充電を続けることは避けましょう。使い始める前には、メーカーの案内や消費者庁のリコール情報サイトも確認してください。

参考:NITE「リチウムイオン電池搭載製品の事故」、消費者庁「『充電式』暑さ対策グッズ、使う時の注意」

ハンディファンの捨て方は「本体の状態」で分けて確認

リチウムイオン電池を使った携帯用扇風機は、一般ごみに混ぜると収集車内などで押しつぶされ、発火するおそれがあります。「小さいから燃えないごみでいい」と決めず、住んでいる自治体のルールを確認してください。

参考:NITE「携帯用扇風機:ごみとして捨てて発火」

本体・電池の状態最初に確認すること
電池が本体から外せない分解せず、自治体・メーカーに本体ごとの回収方法を確認
説明書に従って電池を外せる電池と本体それぞれの排出先・絶縁方法を確認
膨張・破損・水濡れなどの異常がある使用・充電を中止。回収ボックスへ入れる前に自治体・メーカーに相談

自治体には「電池を外せない」と伝える

検索するなら「自治体名 ハンディファン 捨て方」「自治体名 小型充電式電池 回収」が入り口になります。ページを見ても分からないときは、ごみ担当窓口に「充電式の携帯扇風機で、電池を取り外せません」と伝えると確認しやすくなります。膨張や破損がある場合は、その状態も必ず伝えてください。

例えば堺市は、電池が内蔵されたハンディファンなどを無理に分解せず、そのまま排出するよう案内しています。異常のない対象品は拠点回収などを利用できますが、膨張・破損・水濡れした小型充電式電池類は拠点回収に持ち込めず、家庭ごみ受付センターへの電話申込みが必要です。これは堺市の例で、全国共通の方法ではありません。

参考:堺市「よくある問い合わせQ&A」、堺市「リチウムイオン電池の適正排出・リサイクルにご協力を」

家電量販店の回収ボックスに、本体ごと入れていい?

回収ボックスがあっても、すべての充電式製品を入れられるとは限りません。JBRCは、機器から電池を取り外せない製品は対象外で、現在、機器ごと回収できるのはモバイルバッテリーのみと説明しています。

説明書に取り外し方法があり、その方法で外した電池は対象となり得ますが、JBRC会員企業製であることなどの条件があります。破損・膨張した電池や、無理に分解して取り出した電池は対象外です。店舗独自の回収がある場合も、受付条件を確認してから持ち込みましょう。

参考:JBRC「Q&A」、NITE「誤ったごみの分別による火災」

廃棄前に使い切るのは、異常のない製品だけ

NITEは廃棄前に電池を使い切るよう案内しています。ただし、異常のある製品は使用中止が先です。電池を減らすために、膨らんだファンを動かしたり、故障品を充電したりしないでください。

正常な製品についても、回収先の案内に従い、可能な範囲で対応します。電池を取り出して短絡させる、穴を開けるなどの方法で放電させてはいけません。堺市も、完全に放電できない場合に無理な放電は不要と案内しています。

膨らんだ・煙が出たときは、片付けを中断する

膨張や変形を見つけたら、押したり穴を開けたりせず、充電・使用を中止します。発煙・発火していない段階で安全に扱える場合は、NITEの案内に沿って燃えない容器などに置き、メーカーや自治体に相談してください。通常の収納箱に戻したり、回収ボックスへ黙って投入したりすることは避けましょう。

すでに煙や炎が噴き出している場合は近寄らず、身の安全を確保して119番通報してください。燃えている製品をつかんで容器へ移そうとしないでください。

参考:NITE・リチウムイオン電池搭載製品の事故防止資料(PDF)

ハンディファンの保管・処分でよくある疑問

電源を切れば、普通のごみに捨てても大丈夫?

電源を切ることだけでは、収集時に電池が押しつぶされるリスクはなくなりません。リチウムイオン電池搭載製品は一般ごみに混ぜず、自治体の指定する回収方法を確認してください。

電池の種類が分からないときは?

本体表示や説明書で「リチウムイオン」「リチウムポリマー」「Li-ion」「Li-Po」などの記載を探します。分からなければ販売元に確認してください。種類が不明なまま分解して調べる必要はありません。

今回の公表で、自分のファンがリコール対象か分かる?

今回の携帯型扇風機の事故欄からは、メーカー・型番を確認できません。自分の製品が対象かは、製品ラベルでメーカーと型番を確認し、メーカーの公式案内や消費者庁のリコール情報サイトで調べてください。

しまうなら説明書、捨てるなら回収先を確認しよう

来年も使うなら、本体に異常がないかを見て、説明書の保管条件を確認する。もう使わないなら、自治体やメーカーに回収方法を確認する。この順番で進めれば、片付けの途中で迷いにくくなります。

まずは手元のハンディファンのメーカー・型番を確認しておきましょう。捨て方が分からないからといって、自分で電池を外す必要はありません。

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